小学校・中学受験における学校選びの別の視点。「伸びしろのある子は"付属"は避けよ」



とても興味深い記事を読みました。

ビジネス雑誌、プレジデントOnlineの記事で、中学受験をターゲットにしたものですが、小学校受験にも通じるものがあります。


https://president.jp/articles/-/31430


"MARCH付属"を蹴った小6女子の勝ち組人生
伸びしろのある子は"付属"は避けよ

タイトルだけを読むと、いまいちピンとはこないかもしれませんが、副題がズバリと指摘しています。


「伸びしろのある子は”附属”は避けよ」



ここ最近の中学受験の過熱ぶり、そして大学”附属”の倍率・人気の上昇について、今は非常に高騰している状態で、将来的には今より下がる可能性があるため、今の時点で大学を(ほぼ)確定してしまう”附属”の一貫校を選択してしまうと、子供の将来の成長の芽を摘んでしまうことになりかねない、というメッセージです。


あくまでも、中学受験を想定しているので、小学校卒業の時点から大学進学までの6年間の子どもの成長を指摘していますが、もしこれが小学校受験だったらどうでしょうか?

小学校の6年間を加えると、実に12年になります。


中高の6年間の成長を予想することすら難しいのに、小学校も含めた12年間の成長を予想するなんて実質無理でしょう。

しかも、小学校受験の対策自体、中学受験とは全く異なり、未就学児の学習能力を測るなんて難しいことですし。



さて、中学受験と同様、いえ、ひょっとしたらそれ以上に、小学校受験でも”附属”は人気です。

しかも、一部の小学校(早稲田実業学校初等部や東京農業大学稲花小学校など)を除き、大学附属の小学校はたいていが伝統校でもありますので、この点でも人気があります。









実は我が家の小学校受験でもこの点が非常に気になっていました。




「かわいい子には旅をさせろ」では、ありませんが、せめて大学ぐらいは自分で選んで、受験する、という経験をさせたほうがよいのではいか?



大学までの一貫校だと、受験勉強という経験をしないことになるが、それでいいのか?





あと、もう一点気になっていたのが、将来、大学で学びたい学問がでてきたとき、内部進学でそのままあがっていく大学でその学問を学ぶことができるか?といった点です。


早慶であれば、それなりに学部・学科は多岐には渡りますが、一部の大学(女子大含む)では範囲が狭い可能性があります。


もちろん、内部進学という切符(保険)を手にしたまま、外部受験をすることが可能なケースも一部にはあるようですが、はたして附属の環境で子供が受験勉強を頑張ることができるのか?、といった懸念もあります。


とは別に、偏差値の高い大学に入れるためだけに、小学校受験をするのではない、という観点もあります。

(おそらく、以前はこの理由のほうが多かったのかなと想像します。)




小学校受験は子供の将来、家庭の方針など、いろいろと現実的に考えるよい機会ですので、家族でよく話し合い、頑張ってください。



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おしまい。


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